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★チーム向け★平成27年度 近江楽座 Aプロジェクト 審査結果発表!

             
2015年5月22日(金) 更新

平成27年度「スチューデントファーム“近江楽座”」Aプロジェクト
公開プレゼンテーションならびに審査 全体講評

 

スチューデントファーム「近江楽座」―まち・むら・くらしふれあい工舎―は、「地域に根ざし、地域に学び、地域に貢献する」をコンセプトに、滋賀県立大学が全学的に取り組んでいる独自の教育プログラムです。

平成16年度の文部科学省の現代的教育ニーズ取組支援プログラム(現代GP)に採択され、3年間の取り組みを経て、平成19年度から本学独自予算で運営し、平成26年度に10周年を迎えました。

この間、多くの地域で、地域の人たちに支えられ、活動フィールドや拠点を拡げ、様々な活動を展開しています。この11年間で延べ245のプロジェクトが活動し、参加した学生は約4,700名になります。

継続して取り組むことによって、それぞれのプロジェクトは独自のスタイルを確立し、中には自立できる活動へと展開を図っているプロジェクトも見られます。またプロジェクト同士が互いに連携し、全体としての力も高まってきています。

近年は近江楽座学生委員会が大きな力を発揮し、合同説明会を開催したり、10周年記念イベントを実施するなど楽座全体の活動をサポートしています。

文部科学省の支援を受け、現在進めている大学COC事業「地(知)の拠点整備事業」においても、近江楽座は地域教育プログラムの中で、学生の様々な学びをつないでいく重要な実践活動の場となっています

 

このような現状と課題を踏まえ、昨年度までの継続活動を対象とした①「継続プロジェクト」、新規活動を対象とした②「新規プロジェクト」、さらに③Sプロジェクト(これまでの実績をもとにステップアップをめざすプロジェクトで、活動資金の助成を必要としないもの)、の3つの区分でプロジェクトを募集しました。その結果、昨年度(18件)より多い21件(継続18(うちSプロジェクト1件)、新規3)の応募がありました。

 

5月16日(土)に全プロジェクトを対象とする公開プレゼンテーションを行いました。各チームの発表時間4分、質疑応答3分、合計7分という短い持ち時間でしたが、どのチームも要点を絞って、非常にしっかりした発表をしていただきました。

選定委員からは、

「イベントの参加人数や動向は、データをきちんと示してほしい」
「イベントのニーズ把握の方法は」
「広報の具体的なやり方は」
「市民を巻き込んだ活動の展開を如何に考えているのか」
「自治会や集落との関係、連携方策はどうか」
「地域活動にどう参加していくのか、住民という立場で考えてもらえたら」
「復興支援についての目標設定と、それに基づく今後の活動を考えてほしい」
「活動の発展性について」
「楽座プロジェクト間のノウハウの共有や連携方策は」
「安全対策について、充分に注意して活動してほしい」等

学生が地域と関わって近江楽座の活動を進めていく上での本質的な質問や事業の進め方、運営、予算関連等で踏み込んだ質問、アドバイス・意見が出されました。

学生たちも真剣に応え、自分たちの主体的な関わり方や、近江楽座のプロジェクトとして地域で活動を行う意味を再確認し、自分たちが今、何のために活動しているのかを考えるまたとない機会になりました。

プロジェクトの申請書と公開プレゼンテーションの結果をもとに、引き続き審査会を行い、「継続性」、「発信性」、「実現性」、「発展性」の4つの視点から評価し、限られた予算を有効に活用できるよう厳正に審議し、別掲の20件を本年度の「近江楽座」Aプロジェクトとして選定しました。

残念ながら1件のプロジェクトについては、計画の具体性が弱く、どのように地域活動を進めていくか判断ができなかったため採択に至りませんでした。今回、近江楽座としての支援を行うことができませんが、独自に充実した活動を展開されることを望んでいます。

 

個別プロジェクトの評価とともに、共通する課題についても出し合い、近江楽座の活動をさらに伸ばしていくために、「優れた活動を表彰するようなしくみ」や「プロジェクト同士の新たな共同事業提案を支援する」、「活動を映像に残して発信していく」、「学生委員会などがそのような活動を行うことを支援する」、「空き家改修や活用などについて、先行するプロジェクトのノウハウや成果を共有し伝えていく」、「楽座の活動PRができるような拠点をつくる」等が提起されました。

 

今回のプレゼンテーションと審査会を通じて、次の5つのことが確認されました。是非、実践してください。

  1. 自分たちの思いを大事にして、メンバー間で共有し、主体的に取り組んでほしい。
  2. 地域の人たちと思いを共有してほしい。
  3. 継続していくためには経営的な視点が必要です。データを押さえ、効果や成果をきちんと出していく。
  4. 活動の総括をしてほしい。また体制を強化し、自分たちの形を次につなげていってほしい。
  5. 活動の安全確保を充分に行い、事故を防止する。

 

これから、本年度の活動がスタートしますが、事業の企画、実施、経費の執行にあたってはしっかりと進行管理を行うとともに、評価についても意識しながら活動を進めてほしいと思います。

また、地域に入って「近江楽座」の看板を掲げて活動する意味についても、それぞれのチームで自問し、その答えを模索していってほしいと思います。

さらに、チーム内での活動のみならずチーム間で情報交換・連携して相乗効果を図っていくことを意識して取り組んでください。

 

学生のみなさんの行動力や斬新なアイデアを生かして、大学と地域をつなぐ担い手として、それぞれの活動に取り組まれ、近江楽座がさらに発展することを期待しています。

 

なお、事業説明会を6月1日(月)12:30~13:00、講義棟A4-107で開催しますので、必ず参加して下さい。

 

平成27年5月22日

平成27年度「近江楽座」Aプロジェクト選定委員会

近江楽座専門委員会

 

 

 

 

平成27年度「スチューデントファーム“近江楽座”」
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