近江楽座からボディペインターへ

池山 邑華 さん

[所属] 
1DAYALICE In BlueWonderland
[出身学科] 
環境科学部 環境政策・計画学科
[関連プロジェクト] 

池山さんは、学生時代に「あかりんちゅ」と「かみおかべ古民家活用計画~SLEEPING BEAUTY~」の近江楽座で活動。在学中に独学でボディペイントを学びはじめ、同分野に特化した団体を探しながら技能検定を積極的に受けるようになりました。その後、徐々に活動をスタートさせて、卒業後は近江楽座の事務局に就きながら、湖風祭をはじめとする学祭や地域のイベントで活動を行っていました。

近江楽座との関わり

学生時代

学生時代に2つの近江楽座に所属していた池山さん。「あかりんちゅ」では、2011年度の代表として活動していました。
「近江楽座に所属していなかったら、学外の人たちと活動について連絡を取り合ったりする機会もなかったと思います。社会に触れるというか。徐々にいろんな人たちとの関わり合いにも慣れていって、自分たちが実現したかったことにいっぱい挑戦させてもらいました。」

2011.1.27中庭キャンドルナイト@守山小児医療センター
【あかりんちゅ】守山小児医療センターにて子どもたちへキャントルナイトを開催(当時の活動写真)
かみおかべ集合写真
【かみおかべ古民家活用計画】初期メンバーの集合写真

事務局時代

池山さんが近江楽座事務局を担当したのは、2013〜2014年のことでした。ちょうど近江楽座10周年記念という節目のタイミングで、企画準備等、1から学生と作っていくイベントが多く、やりがいを感じたそうです。
しかし初めのうちは、自分自身が大学を卒業して間もなく事務局に着任したことで、学生との距離感について悩んだこともあるといいます。
「一年目だとよく知っている後輩もいるので、私自身、学生目線のまま抜け切らないところや、社会人として、必要以上にピシっとしてないといけないのかなと思っているところもありました。けれど次第に、楽座っ子の皆がやりたいことをサポートしながら、見守っていくような姿勢で関わっていくことが一番よいのかなと思うようになりました。」

現在のお仕事

きっかけと広がり

子どもの頃、お祭りでフェイスペイントをしてもらうことを楽しみにしていたという池山さん。現在のボディペイントを行う直接のきっかけになったのは、学生時代 の「イベント演習論」という授業だったそうです。当時、栗東さきらで開催されたアースデーでの出展を目標に、環境について伝えるための子供向けの体験ブースを企画するという内容でした。そこで、池山さんがいた班では、フェイスペイントを行うことになり材料調達のためにリサーチをしていたところ、ボディペイント専門の団体を知り、そこから技能検定等が存在することを知ったそうです。もともと絵を描くことが好きだった池山さんは、徐々に人にペイントをする技術を身につけるということに興味を持つようになったそうです。

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池山さんがペイントに使う道具

「初めて一人で検定資格取得のために横浜の会場を訪れた際、同じことに興味のある人達が、ともに集まり、学んでいて…。現実的にお仕事の可能性がある分野なんだと思いました。」
その後、湖風祭等のイベントでペイントを行いながら、スキルアップをはかり東京から講師を呼んでベリーペイント*1を学びました。それをきっかけに、市内のフォトスタジオと提携しマタニティフォトのプランを一緒に組んだり、神戸や横浜の大きいコンサート会場で描かせてもらったりと、展開が広がっていったそうです。
*1 ベリーペイント…安産祈願のために妊婦さんのまるいお腹に描くボディペイント

ベリーペイント
bellypaint 池山さんの手がけたベリーペイント
ベリーペイント制作風景
ベリーペイント制作風景

今後の展望

今後、特に力を入れていきたいことについて聞いてみました。
「大きいイベントだけではなくて、身近な人との思い出づくりをより楽しく、より特別な時間にしてもらいたいという思いで、ホームパーティープランの実施もしているので、多くの人に知ってもらえるように活動を継続して、1DAYアリスとして、人と人とのつながりを広げていきたいなと思います。“これをしてもらうならあの人だ”って、まず思い浮かべてもらえるような人になりたいですね。」
他にも、「変身願望を持っている人の夢をかなえる変身フォトスタジオみたいなものが、滋賀にあったらいいな・・・」「お店の広告写真等にボディペイントを取り入れられたら面白いね。」と、今後もやりたいことのつきない様子でした。

1DAYALICE In BlueWonderland(ホームページ)

楽座っ子へのメッセージ

今はとにかく好きなことをやって、やりきって!

「夢中になっていることが一番モチベーションの上がることだと思うので、これは絶対楽しいなと感じることがあれば、しっかりとアンテナをはって自分の気持ちに従いながら取り組んでもらいたいです。何かしたい時に手助けしてくれる先輩や先生、楽座の事務局がある大学は、本当にチャンスに恵まれている場所だと思います。そのような環境をいかして得られた貴重な経験は、卒業後にも必ず活かされていきます。
私自身、4年間の学生時代に得た人脈が、現在の活動にも繋がっているなとを感じられる日々を送っています。私の話が皆さんの参考になったらいいなと思います。」


 池山 邑華 さん

滋賀県出身。滋賀県立大学環境科学部環境政策・計画学科15期生。在学中は、お寺の廃蝋燭を使ったリサイクルキャンドルで環境啓発活動を行う「あかりんちゅ(2009-)」と、古民家改修や地域の人々との交流イベント等を企画する「かみおかべ古民家活用計画ーSLEEPING BEAUTYー(2013-)」の近江楽座プロジェクトチームで活動。卒業後は、2013~2014年度の近江楽座事務局員を担当。現在は“1DAY ALICE”のアーティスト名で、滋賀県を拠点に全国各地で活動中。主に、お祭りやコンサート等のイベント会場をメインに活動しているほか、”フォトスタジオ”でのボディペイントや、「身近な人との思い出づくりをアートでより楽しく!」をコンセプトにホームパーティへの出張を行っている。