近江楽座で出会った2人

上川七菜さん&御子柴泰子さん

[所属] 
半月舎
[関連プロジェクト] 

はじめは、近江楽座事務局スタッフ(上川さん:写真左)と近江楽座で活動する学生(御子柴さん:写真右)として出会ったふたり。さらに、滋賀県の豊かな暮らしを紹介する雑誌「cococu –おうみの暮らしかたろぐ-」の創刊に携わっていたことが、深く知り合うきっかけとなる。

きっかけ

「半月舎」開業ヒストリー

御子柴さんは、雑誌「cococu –おうみの暮らしかたろぐ-」にて連載記事「おうみのふみくら」を担当。自身を架空の書店「ミコシバ書店」の店主と称し、現実に古本屋を営むことを夢見ながら、記事を書いていました。そして偶然にも2人が大学を離れる時期に、近く閉店をする古本屋さんとお話する機会があり、その方のお話に惹きこまれました。彦根にチェーン店以外の古本屋が1軒もなかったことや、何か新しい事をはじめてみたいという想いが背中を押し、構想をあたためているうちに、市内の商店街に条件に合う良い空き物件が見つかり(現在は移転)、約半年間の準備期間を経て2011年9月20日、開業に至ったそうです。「お店をはじめた頃は、とりあえず閉店される古本屋さんから本を譲り受け、本棚に並べましたがスカスカでさみしい状態…それから4年、地域の方からコツコツと引き取らせていただいたおかげで、蔵書は10倍以上に増え、ずいぶん古本屋らしくなりました。とりあえずやってみよう、と動き出したら、いろんな学びがあって、手助けしてくれる人も現れました」とオープン当初の「半月舎」を振り返る上川さんと御子柴さん。御子柴さんの思い描いていた架空の書店はこうして「半月舎」として実現することとなりました。

半月版|半月舎のBBS

 

そして現在

「半月舎」開業から4年…

彦根の町にお店をオープンしてから4年が経った現在について、「2人それぞれに好きなことをしながら、お店にも関わり、今も作りつづけているという感覚です。よく立ち寄ってくれるお客さんもいて、『半月舎』がまちの中でひとつの場所として機能していたら嬉しく思います」と上川さん。

店内のようす
ところ狭しと本が並ぶ店内

 

メッセージ

近江楽座で活動してる学生へ

上川さん「活動は継続することが目的ではない。けれど、続けることで学べることもある」
御子柴さん「私の場合は、楽しいと感じることを追求する中で『思い』や『感覚』が近い人たちに出会ってきました。そうした人たちとやってきたことの延長線上に今があると思うので、活動と同じようにつながりも大切と思う」
近江楽座がきっかけで出会い、その後もお互いの夢や目標に向かってパートナーとして歩む2人らしいメッセージをいただきました。


上川七菜さん(舎主)

山形県出身。彦根在住。滋賀県立大学大学院修了。就職で上京し、起業での勤務経験を経て、2009〜2010年度に近江楽座事務局員を担当。2011年9月、彦根市中央商店街の一角に御子柴さんとともに古本とデザインをあつかうお店「半月舎」をオープン。主にデザインを担当。チラシやパンフレットなどの広報物から、商品ラベルやキャラクターのデザインなどを行っており、コンセプトがよく伝わってくる上川さんのデザインは好評。お店を営む傍ら「小江戸ひこね町屋活用コンソーシアム」事務局スタッフとして、ホームページの運営や広報・企画面に携わる。

御子柴泰子さん(舎員)

長野県出身。近江八幡市在住。滋賀県立大学大学院を修了。在学中には「エコキャンパスプロジェクト木楽部会(2005−2008)」、「信楽人(2008−2010)」、「おうみの豊かな暮らし方広報プロジェクト(2010)」の3つの近江楽座プロジェクトで活動。2009年度には近江楽座学生委員会としても活動。個々で活動する各チーム同士が“横のつながり”を持つきっかけになればと「ゾロゾロ会」や「ゴロゴロ会」といった交流イベントを、当時事務局スタッフであった上川さんと一緒に企画・開催した。卒業後は、市内の文化施設で勤務。現在「半月舎」の舎員として古本を担当し、様々なジャンルの本を取り扱っている。

半月舎
右手前:上川さん/中央奥:御子柴さん