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令和2年度 近江楽座 Aプロジェクト 審査結果発表!

             
2020年9月11日(金) 更新

「近江楽座」は、「地域に根ざし、地域に学び、地域に貢献する」をコンセプトに、滋賀県立大学が全学的に取り組んでいる独自の教育プログラムです。

平成16年度の文部科学省の現代的教育ニーズ取組支援プログラム(現代GP)に採択され、3年間の取組を経て、平成19年度から本学独自の予算で運営しています。この間、多くの地域で、地域の人たちに支えられ、活動フィールドや拠点を拡げ、様々な活動を展開しています。これまでの16年間で延べ359のプロジェクトが活動し、参加した学生は延べ約7,500名になります。

継続して取り組むことによって、地域にしっかりと根をおろし、地域と一体化しているプロジェクトや独自のスタイルを確立し、それぞれの分野で大事な役割を担っているプロジェクト、また自立できる活動へと展開を図っているプロジェクトも見られます。そしてプロジェクト同士が互いに連携し、近江楽座全体の力を高めています。

近江楽座は学生の様々な学びをつないでいく実践教育の場として学生の成長を促しており、また地域に根付いた活動として国内外から注目されています。

3年前からは、よりよい未来社会を多くの人たちと共に創っていくSDGsという世界共通の目標の達成に向けて取り組んでいます。

募集する活動はすべてSDGsとの関わりを意識し、SDGsの考え方や取組を地域や社会に広げていくもとし、昨年度までの継続活動を対象とした①「継続プロジェクト」、新規活動を対象とした②「新規プロジェクト」、更に③Sプロジェクト(これまでの実績をもとにステップアップをめざすプロジェクトで、活動資金の助成を必要としないもの)、の3つの区分で行いました。その結果、応募件数は22件(継続21(うちSプロ1件)、新規1)と、昨年度(23件)とほぼ同数の応募がありました。

本年度の近江楽座は新型コロナウイルス感染症と向き合い、どのような活動がどのようにできるのか、慎重な行動と対策が求められています。

応募プロジェクトには、「新型コロナウイルス感染拡大防止のための近江楽座活動指針」を踏まえ、地域の方々や団体等と感染拡大防止策をはじめ、活動方針を協議してもらい、活動内容をしっかりと考えてもらいました。


9月8日(火)、全プロジェクトを対象とするプレゼンテーションを3つのセッションに分け、入替制で行いました。学生たちは、、発表4分、質疑応答3分、合計7分という短い時間で、自分たちの活動目標や内容、意気込み、withコロナへの対応など、「今だからできること、やるべき活動」について熱のこもった発表を行いました。

審査員は5名のうち3名が近江楽座や地域活動の経験が豊富な本学の卒業生で、ひとつひとつの活動発表に対して、鋭い質問や丁寧なコメント、評価、アドバイスをいただきました。

「コロナ禍で出来ること、新しい時代ならでの取組」や「活動の積極的な発信」、「地域への深いまなざしと地域課題との関わり」、「他団体との連携、支援者同士の連携」、「しくみやシステムの横展開」、「地域の中での継続できるしくみの構築」、「地域での教育の場としての役割の形成」、「環境教育教材の開発」、「ミッション、ビジョンの確認」、「手法は臨機応変に変更」、「メンバー同士のコミュニケーション」、「事業の継続性と経済の循環」、「自ら楽しむこと」、「地域の活性化と学生の関わり」、「いろんなメンバーが関わるおもしろさ」等のキーワードが出され、学生たちが改めて自分たちの活動の意味や役割を問い直し、今後の活動を考える上で有意義な意見交換が行われました。

その他、楽座以外の外部資金を獲得する重要性についてもコメントがあり、自分たちの活動内容を客観的に評価できるまたとない機会となりました。

プロジェクトの申請書とプレゼンテーションの結果をもとに、引き続き審査会を行い、「安全対策」「継続性」、「発信性」、「実現性」、「発展性」、「SDGsとの関連性」の6つの視点から評価し、限られた予算を有効に活用できるよう厳正に審議し、別掲の20件を本年度の「近江楽座」Aプロジェクトとして採択することにしました。

残念ながら2件のプロジェクトについては、今回、採択に至りませんでしたが、それぞれの活動を発展していただくことを期待しています。


今回のプレゼンテーションと審査会を通じて、次の7つのことが確認されました。是非、実践してください。

1.withコロナの時代の新しい活動のあり方、やるべきことを考え実践する。

2.活動の安全確保を充分に行い、事故を防止する。無理をしない。

3.活動のミッション、ビジョンを確認し、メンバーで共有し引き継いでいく。

4.自分たちの思いを大事にして、主体的に活動する。

5.誰に対して何を、何のために行うのか、活動や事業の目的・目標を明確にする。また事業収支やデータを押さえ、効果や成果をきちんと出していく。

6.外に目を向け、同じ分野、テーマで活動する団体とも連携して、自分たちの取組を地域や社会に広げていく工夫をする。

7.活動の積極的な情報発信を行う。

これから本年度の活動がスタートします。新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、毎月の活動計画と活動報告書を作成し、感染防止対策に万全を尽くして下さい。今後の感染状況によっては、活動内容を柔軟に変更し、無理をしないで下さい。

制限された中で、どのような活動ができるのか、みなさんの取組が今後、大学が地域と関わる活動の新しいモデルになっていきます。学生のみなさんの行動力や斬新なアイデアを生かして、大学と地域をつなぐ担い手として、それぞれの活動に取り組まれ、近江楽座が更に発展することを期待しています。

なお、予算執行など活動説明は、近江楽座HP「学生専用ページ」で9月16日(水)12:00以降に公開します。必ず閲覧して下さい。

令和2年9月11日

令和2年度「近江楽座」Aプロジェクト選定委員会
近江楽座専門委員会


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