トピックス

令和4年度 「近江楽座プロジェクト」審査結果発表!

             
2022年6月2日(木) 更新

スチューデントファーム「近江楽座」―まち・むら・くらしふれあい工舎―は、「地域に根ざし、地域に学び、地域に貢献する」をコンセプトに、滋賀県立大学が全学的に取り組んでいる独自の教育プログラムです。

平成16年度の文部科学省の現代的教育ニーズ取組支援プログラム(現代GP)に採択され、3年間の取組を経て、平成19年度から本学独自の予算で運営しています。この間、多くの地域で、地域の人たちに支えられ、活動フィールドや拠点を拡げ、様々な活動を展開しています。これまでの18年間で延べ404のプロジェクトが活動し、参加した学生は延べ約8,800名になります。

継続して取り組むことによって、地域にしっかりと根をおろし、地域と一体化しているプロジェクトや独自のスタイルを確立し、それぞれの分野で大事な役割を担っているプロジェクト、また自立できる活動へと展開を図っているプロジェクトも見られます。そしてプロジェクト同士が互いに連携し、近江楽座全体の力を高めています。

近江楽座は学生の様々な学びをつないでいく実践教育の場として学生の成長を促しており、また地域に根付いた活動として国内外から注目されており、よりよい未来社会を多くの人たちと共に創っていくSDGsという世界共通の目標の達成に向けて取り組んでいます。
募集する活動については、すべてSDGsとの関わりを意識し、SDGsの考え方や取組を地域や社会に広げていくとともに、地域から始める無駄なエネルギー削減(省エネ)や意識醸成など、地球温暖化防止、CO2ネットゼロ社会の実現に貢献する活動についてのアイデアを求めました。

また、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、「新型コロナウイルス感染拡大防止のための近江楽座活動指針」を踏まえ、地域の方々や団体等と感染拡大防止策をはじめ、活動方針を協議してもらい、活動の安全対策をしっかりと考えてもらい、コロナ禍・コロナ後の社会を見据えた新しい取組についても考えてもらいました。

プロジェクトの募集は、継続活動を対象とした①「継続プロジェクト」、新規活動を対象とした②「新規プロジェクト」、さらに③Sプロジェクトとして、これまでの実績をもとに更なるステップアップをめざす取組で、活動資金の助成は必要としないが、その他の活動支援を希望するものの3つの区分で行いました。その結果、応募件数は24件(継続21(うちSプロ1)、新規3)と、昨年度(22件)より2件増えました。


5月28日(土)、全プロジェクトを対象とするプレゼンテーションを3つのセッションに分け、行いました。学生たちは、発表4分、質疑応答3分、合計7分という短い時間で、自分たちの活動目標や内容、意気込み、SDGsとの関わり、新型コロナウイルス感染拡大防止対策などについて熱のこもった発表を行いました。

質疑応答では、「数値化する(継続的評価)」や「積極的な情報発信とSNSの活用」、「コストをかけない工夫・やり方」、「楽座の団体同士、また他団体との連携」、「先輩たちとの連携」、「中長期のビジョンづくり」、「チーム分け(活動の組織的マネジメント)」、「コロナ以前とは違う活動の進め方」、「プレゼン資料のビジュアル化」、「申請書類の記入ミスをなくす」等の活動を進める上での本質的な質問や活動の基本事項、活動の進め方、成果の活かし方等で踏み込んだ質問、意見、アドバイスが出されました。

最後に、先輩たちがやってきたこと、また後輩たちへつないでいくために、前後のつながりを大切にしてほしい。以前の資料を読んだり、活動の記録を残すこと。アーカイブを大事にすると、もっともっと活動が充実していくという終結コメントをいただき、自分たちの活動の今後の方針を再確認するとともに、活動内容を正確にわかりやすく伝えることを考えるまたとない機会となりました。

プロジェクトの申請書とプレゼンテーションの結果をもとに、引き続き審査会を行い、「安全対策(基本)」を確認し、「1.地域志向性」、「2.発信性」、「3.実現性」、「4.発展性」、「5.未来志向性」の5つの視点から評価し、限られた予算を有効に活用できるよう厳正に審議し、別掲の21件を本年度の「近江楽座」のプロジェクトとして採択することにしました。残念ながら、3件のプロジェクトについては採択することができませんでした。


今回のプレゼンテーションと審査会を通じて、次の7つのことが確認されました。是非、実践してください。

1.コロナ禍・コロナ後の社会を見据え、新しい活動のあり方、やるべきことを考え実践する。2.安全確保を充分に行い、事故を防止する。無理をしない。                              3.地域との信頼関係を築く。自分たちの思いを大事にして、主体的に活動する。      4.事業収支やデータを押さえ、効果や成果をきちんと出していく。              5.楽座同士で連携を図る。他団体とも連携して、自分たちの取組を地域や社会に広げてく。6.活動のミッション、ビジョンを確認し、メンバーで共有し引き継いでいく。         7.活動の積極的な情報発信を行う。

これから本年度の活動がスタートします。新型コロナウイルスの感染拡大防止を図るため慎重に行動しながら、徐々に活動の幅を広げいく、そんなスタイルがしばらく続いていくと思います。

みなさんの取組が今後、大学が地域と関わる活動の新しいモデルになっていきます。学生のみなさんの行動力や斬新なアイデアを生かして、大学と地域をつなぐ担い手として、それぞれの活動に取り組まれ、近江楽座が更に発展することを期待しています。


なお予算執行など、活動説明会を6月6日(月)12:30~13:00、交流センター研修室1~3で開催しますので、必ず参加して下さい。

令和4年6月2日

令和4年度「近江楽座」Aプロジェクト選定委員会近江楽座専門委員会

 


令和4年度「近江楽座」
全体講評・採択プロジェクト一覧

 

 ➡️ 公開プレゼンテーションならびに審査 全体講評 (Pdf)

 

 ➡️ 採択プロジェクト 一覧(Pdf)